<aside> 💡 「東山魁夷 木版画」展は好評につき12月3日(日)まで延長することになりました。

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展示紹介

国民的画家と呼ばれる東山魁夷画伯が手掛けた木版画は、そのほとんどが越前生漉奉書紙に摺られています。その中から、京都、奈良などの日本の風景を描いた作品を展示します。

連作「京洛四季」について

京都は今描いといていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいて下さい。

親しく交流していた川端康成のこの言葉がきっかけとなったという連作「京洛四季」。東山魁夷画伯が、少年時代から憧憬を抱き、日本の故郷とも感じていた京都を、数年にわたって旅し描いたこのシリーズは、京都が受け継いできた日本の美を余すことなく伝え、多くの人々の共感を得てきました。  自らを「旅人」と称する画伯は、京都の町の中から山道までスケッチのために随所へ足を運び、訪れた瞬間の四季折々の色彩との運命的な出会いを果たします。遠景だけでなく、近寄ることで美しさを見出すこともできた画伯は、これまでに味わったことのない喜びを感じました。  本展では、画伯が京都の各地を巡り、さまざまな季節の表情を描いた作品を、その想いを綴った文章とともに紹介します。画伯がその眼に捉え、遺してほしいと願う「京都」をご堪能いただくとともに、その作品の魅力を余すところなく伝える越前生漉奉書紙の表現力を、是非ご覧ください。